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なぜフランク三浦が裁判で勝訴できたのか|爆笑ネーミングに見るパロディ商品の本質

こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。

世界的に有名なスイスの高級腕時計「フランク・ミューラー」。

そのパロディとして日本ではもはや有名なのが「フランク三浦」

謎の「天才時計師」である「フランク三浦」が繰り出す商品ラインナップは、実は奥深いものがあります。

しかしまず「天才時計師」ってなんだよ笑

一度は特許庁に「無効」とされた「フランク三浦」の商標権ですが、最高裁にて逆転の「商標権有効」の判断を下されました。

フランク三浦、勝訴確定 最高裁、ミュラーの上告退ける:朝日新聞デジタル

最近は公道カート「マリカー」の商標権で任天堂が揉めています。

「マリカー」商標止められず、任天堂の異議却下 - BIGLOBEニュース

この2つの事案の共通点は「パロディ」か「パクリか」の線引きです。

結果的に「フランク三浦」は「フランク・ミューラー」に裁判で勝訴した訳ですが、

今日はその辺を論じつつ「フランク三浦」の魅力的な世界をご紹介します。

 

フランク三浦

フランク三浦公式オンラインショップ

フランク三浦とは

スイスの高級腕時計「フランク・ミューラー」のパロディブランドです。

「フランク・ミューラー」と言えば言わずと知れた世界のセレブ御用達のハイブランドです。

その特徴は面長な時計のケースの独特なデザイン。

 

この商品はAmazon2,154,900円で購入出来ます。

215万!?

215万円ですよ!?

一方「フランク三浦」は「フランク・ミューラー」のケースの形こそそのままで、文字盤には「フランク三浦」の堂々たるブランド名が輝く最強のパロディ品です。

この商品はAmazon4380円で購入出来ます。

4380円!?

本家に比べるとリーズナブルすぎる価格ですね。

ちなみにですが、サムネイルにある「ムキムキおじさん」の写真はフリー素材だそうです笑

ではこの「フランク三浦」ブランドの魅力について見ていきましょう。

保証書の内容がヤバすぎて爆笑

フランク三浦 保証書

http://blog.goo.ne.jp/hikarishokubai-2009/e/b7ddd102e89feb7e8e69984c04454491

読んで頂くと分かりますが、もうめちゃくちゃです。笑

「保証書」とうたってはいますが、商品に関してまったく保証していません。

完全に潔いですね。

本家の「フランク・ミューラー」が世界に名だたる「時計」という商品を売っているのに対して、この保証書でも分かる通り「フランク三浦」は時計という商品を使った「ジョーク」を売っているのです。

これ「パロディ」の王道を行っているのではないでしょうか?

キレッ切れの商品名に釘付け

フランク三浦の商品の魅力は、なんと言ってもネーミングセンスです。

と言うか、ネーミング一発で笑わせようとしているとしか考えられません。

この商品はAmazon6830円で購入出来ます。

フランク三浦の商品は「初号機」とか「零号機」とか何だか例のアニメを彷彿とさせる呼び名が付いていいます。

しかも「完全防水」をうたうならまだしも「完全非防水」笑

他にももはや意味不明の商品名が続々とラインナップしています。

この商品はAmazon4644円より購入出来ます。

 

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インターネッツ…笑

 

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400戦無敗って…笑

 

この商品はAmazon5400円で購入出来ます。

これにいたっては「真田幸村モデル」です。

もはや「なぜそこ?」なのか意味不明なモデル展開です。

パロディの本質とは

見れば見るほど「フランク三浦」の世界にはまってしまうから怖いものです。笑

賛否両論あると思いますが、僕は「フランク三浦」肯定派です。

「ひとのフンドシで相撲とりやがって」と憤慨している人も多いと思います。

でも「フランク・ミューラー」と「フランク三浦」の間の商標権のいざこざの本質は、そのネーミングや商品によって、先行の企業が

「実利的に」被害が出るのか出ないのか?

だと思うんです。

つまり「フランク三浦」を「フランク・ミューラー」と混同して購入する人がいるのか?

という点が一番ですよね。

はっきり言って、それはまずあり得ないと思いませんか?

かたや200万円、かたや4000円程度の時計です。

商品内容も似て非なるものだと思いますし。

さらに「フランク・ミューラー」は「フランク三浦」にそのブランドイメージを傷つけられたか?という点に関しては、僕はむしろ「フランク・ミューラー」側の良い宣伝になったような気もします。

日本の10代の若者は、本家の「フランク・ミューラー」を知らなかった人も多かったと思います。

この「フランク三浦」騒動で本家のブランドを知ったという若者も多いのでは無いでしょうか?

いずれにしても世界に名を馳せる「超ハイブランド」なわけですから、このくらいのお遊びは目をつぶるくらいの余裕は欲しいというのが僕の本音です。

世の中「悪意のある」偽者は山ほどあります。

商標権とは、そのような明らかに「コピー商品」で商売をする輩を排除する目的であって、今回の「フランク三浦」の商標権が認められた最高裁の判断には納得です。

だって「フランク三浦」はその「パロディ・ブランド」を確立する為に、色々と努力してますからね。

ここまでやれれば、立派なひとつの事業と言えるのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「商標権」というワードはココ最近、あちこちで目にするようになりました。

時代が行き詰まってくると、新しい革新的なものは生まれ辛くなり、どうしても流行っている何かを追随したり、ぶら下がったりしなくては商売を続けていくことが難しくなります。

「パクリ」は本当に紙一重の難しい問題だと思います。

本質はそこに悪意があるかどうか。

実際にその商品やサービスを、利用するお客さんがどう思うかが鍵になります。

「愛されるパロディ」

であれば、それはオッケーというのが、今回の最高裁の判断だったように思います。

なかなか日本も捨てたもんじゃないですね。

久しぶりに「粋」を感じたニュースでした。

 

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