【2017年4/1オープン】レゴランドジャパンがディズニーランドに勝てる気がしない理由
こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。
デンマークに本社を置く、世界的に有名な「レゴブロック」のレゴ社が
デンマーク、イギリス、ドイツ、マレーシア、アメリカについで、日本の愛知県名古屋市に2017年4月1日より「レゴブロック」のテーマパーク「レゴランドジャパン」をオープンします。
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愛知県名古屋市の金城ふ頭に、県や市など行政も多大に関わった、名古屋市の観光事業の目玉としての大型プロジェクトです。
いよいよオープンする「レゴランドジャパン」。
日本の二大テーマパーク「東京ディズニーランド」「ユニバーサルスタジオジャパン」にレゴランドは肩を並べることが出来るのでしょうか？
今日はそんなお話です。
http://www.sankei.com/photo/story/news/160519/sty1605190012-n1.html
レゴランドとは
世界的に有名な「レゴブロック」のテーマパークです。
現在ではレゴ社の本社があるデンマーク、イギリス、ドイツ、マレーシア、アメリカ、アラブ首長国連邦の7箇所で営業していて、2017年4月1日にオープンする日本は、世界で8番目のレゴランドになります。
日本の「レゴランド・ジャパン・リゾート」の構想は2011年に発表され、愛知県や名古屋市も観光の目玉として力を入れています。
レゴランドの場所
愛知県名古屋市港区金城ふ頭2丁目2−1
この場所は2017年3月30日にオープンされる大型商業施設「メイカーズピア」と連携される立地です。
さらに近隣には「リニア・鉄道館」もあり、
http://museum.jr-central.co.jp/
愛知県や名古屋市は、金城ふ頭一帯を「レゴランドジャパン」のオープンと共に観光の目玉にしたいと力をいれて来たのです。
さらにレゴランド開業に合わせて2017年4月にJR名古屋駅にも大型総合施設「JRゲートタワー」がオープンします。
JRゲートタワー 2017年4月開業。時間と空間を変えていく。
オフィスや商業施設、レストラン等の飲食店、さらにはJRゲートタワーホテルは350室を誇り「レゴランドジャパン」のオフィシャルパートナーホテルでもあります。
これ以上無いまでの気合いの入れような愛知県や名古屋市ですが、なぜここまで行政が本気になってこの「レゴランド」プロジェクトに掛けて来たのでしょうか？
名古屋市の観光者数
東京、大阪に次ぐ日本で第三位とされている都市圏人口を持つ愛知県名古屋。
しかし観光客数は年間362万人で、全国で22位というデータもあります。
愛知県としては、なんとか観光の目玉を創出して外国人を含めた観光での集客をはかりたい、というのが長年の課題であったはずです。
それが今回「レゴランドジャパン」を中心とした一大プロジェクトによって実現出来るかどうかが問われています。
レゴランドのターゲット層
レゴランドジャパンの顧客ターゲット層はずばり「子供」です。
僕も含めて子供時代に「レゴブロック」で遊んだ人は数多くいると思います。
そんな僕ら世代が親になり、子供にレゴブロックを買い与えている家庭も多いでしょう。
そんなファミリーをメインターゲットにした「レゴランドジャパン」。
さらに大人から子供まで楽しめる「メイカーズピア」や「JRゲートタワー」を併設することによって、多くの観光需要を見込んでいるわけですが、果たしてこの「レゴランド・ジャパン・リゾート」プロジェクトは成功するのでしょうか？
レゴランドジャパンが日本の二大テーマパークに勝てない理由
日本初の「レゴランド」。
当然テーマパークとして比較されてしまうのは、日本の二大テーマパーク「東京ディズニーランド」と「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」です。
絶大な人気を誇る二大テーマパークに勝つ要素が無ければ、この壮大なプロジェクトは水の泡になってしまいます。
僕自身の所感として、レゴランドの勝ち目は非常に薄いのが本音です。
その理由を見ていきましょう。
レゴランドの営業時間
レゴランドの営業時間は、今のところ最長で10:00〜19:00です。
さらに平日は10:00〜17:00の日もあります。
いかにメインターゲットが子供であっても、この営業時間は現在のテーマパークとしては短すぎると思います。
ちなみに
東京ディズニーランド 8:00〜22:00（基本）
ユニバーサルスタジオ・ジャパン 8:30〜21:00（最長）9:30〜19:30（最短）
です。
1dayパスポートとしてお金を払う顧客からすると、営業時間の長さはコストパフォーマンスに大きく影響します。
レゴランドの料金
レゴランドの1dayパスポート料金と他の二大テーマパークとの比較です。
【1dayパスポート料金】
レゴランド 6900円（13歳以上）5300円（3歳〜12歳）
東京ディズニーランド 7400円（大人）6400円（中高生）4800円（4歳〜11歳）
ユニバーサルスタジオ・ジャパン 7600円（大人）5100円（4歳〜11歳）
レゴランドはメインの顧客ターゲットである子供料金が、1番高いことが分かります。
レゴランドの総工費と面積
レゴランドと他の二大テーマパークとの面積を比較します。
【テーマパーク面積比較】
レゴランド 約13ヘクタール
東京ディズニーランド 約51ヘクタール (ディズニーシーは約49ヘクタール）
ユニバーサルスタジオ・ジャパン 約39ヘクタール
ちなみに東京ドームが約4.7ヘクタールです。
レゴランドジャパンの規模は、相当小さい事が分かります。
さらに各テーマパークの総工費を比較します。
レゴランド 約320億円
東京ディズニーランド（初期のランド建設費用のみ） 約1500億円
ユニバーサルスタジオ・ジャパン 約1700億円
非常にざっくりとした金額ですが、レゴランドジャパンのスケールが分かるような気がします。
レゴランドのアトラクション
レゴランドジャパンでは、7つのエリアで40以上のアトラクションが楽しめるということです。
テーマパークと言えば、そのアトラクションが大きな魅力になるのは言うまでもありません。
「子供向け」ということなのかも知れませんが、他の二大テーマパークに比べると、どうしてもその内容が魅力的に映らないのは僕だけなのでしょうか？
レゴランドジャパンがディズニーランドに勝てる気がしない最大の理由
それは「レゴ」自体のメインコンテンツの力不足です。
確かに「レゴブロック」は世界的な知名度がある玩具ですし、レゴ社は売上好調な優良カンパニーです。
しかし、そのレゴ社本体の売上高は6000億円程度です。
東京ディズニーランド単体で3000億、ユニバーサルスタジオ・ジャパン単体でも1300億円程度の売上があります。
当然、ディズニーランドは「ディズニー」という巨大なキャラクターが背景にあり、ユニバーサルスタジオは「ハリウッドの映画産業」という巨大なメインコンテンツをバックボーン持っています。
レゴ社に至っても「スターウォーズ」や「ハリーポッター」などのコラボ商品を続々投入こそしていますが、メインコンテンツはあくまで「レゴブロック」なのです。
「レゴブロック」自体をメインコンテンツにしたテーマパーク「レゴランドジャパン」。
しかも日本の二大テーマパークと比較して
- 一番営業時間が短く
- 一番子供料金が高く
- 一番面積が小さく
- 一番総工費が少ない
さらにメインコンテンツの知名度、力量としても「東京ディズニーランド」「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」には遠く及びません。
テーマパーク経営の一番の肝は「リピーター」です。
話題性からも「一度は」足を運ぶことの多いテーマパークですが、日本の二大テーマパークに肩を並べるには、二度三度来たいという「リピーター」の確保が最重要課題です。
レゴランドジャパンには、果たしてリピーターを確保する秘策があるのでしょうか？
まとめ
いかがでしたでしょうか？
まだオープンもしていないレゴランドのことをどうこう言うのもどうかと思いましたが、愛知県、名古屋市が行っているこの一連のプロジェクトに大きな疑問を抱いたので、筆をとりました。
ちなみにレゴランドジャパンの施設自体は運営会社の英マーリン・エンタテイメンツ社が建設しましたが、駐車場等は愛知県や名古屋市が建設しています。
イギリスのレゴランドでは年間来場者数200万人で大成功と言われていました。
東京ディズニーリゾートの年間来場者数は3000万人以上ですから、そもそもレゴランドジャパンが、日本の二大テーマパークと比較出来ない規模であることは承知の上でのエントリーです。
愛知県、名古屋市が中心になった今回の「レゴランドジャパン」「メイカーズピア」「JRゲートタワー」の一連プロジェクト。
「やってみたけどやっぱりパッとしなかった」
で公費を浪費するくらいなら、きちんとした目論見を立てて欲しいと思うんです。
まあ、蓋を開けてみなければ分からないってところで、今日は筆を置きたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。
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