グッドノージョブ

雑誌LEONには書いていないローコストで「イケてるおじさん=イケオジ」を作る教科書

スポンサーリンク

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

20代では絶対に想像出来ない40代おじさんの悩みを語る

こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。

こちらのエントリーがとても気になったので引用させて頂きます。

20代の自分には想像できない40歳以降の生き方 - まあ、言うて言うは易しなんだけどね

60代の教授が講義中に

 

「自分の持ちカードが増やせるのは20代の間だけで、40代くらいからカードの使い方は上手くなるけどカードの枚数を増やすのは難しい。残された手持ちカードでの消耗戦となる。」

20代の自分には想像できない40歳以降の生き方 - まあ、言うて言うは易しなんだけどね

 と言った発言が、20代であるブログの作者「のみさん」には理解出来ない、という内容でした。

40歳を超えた僕には、20代ののみさんの気持ちも分かるし、教授の言っている意味も分かるような気がします。

今日はそんなお話です。

Cards

 40代で手持ちカードを増やす事は不可能なのか?

のみさんはブログの中で

現在20代の私は、「初めてやること」や「そのときの自分にはなんとなく無理そうなこと」が、次の日には「当たり前にできること」に変わっていることが多いです。 これが、教授の言った「持ちカードを増やす」ことだと思っているのですが、歳を重ねていくうちにこのような吸収力が落ちていくのでしょうか?

20代の自分には想像できない40歳以降の生き方 - まあ、言うて言うは易しなんだけどね

 と語ってます。

これ、すごく分かります。

20代の時の記憶を掘り起こすと、確かに「初めてやること」に関しての吸収力は体感出来るほど高かったように思います。

では40代になった時はどうなるのでしょう?

 

まず前提として「初めてやること」が圧倒的に少なくなります。

当たり前ですが、社会に出て20年ほど生きて行くと、いかに平凡な日々でも様々な問題や困難に直面します。

仕事においても私生活においてもですね。

それらをその度に処理して行く訳ですから、自然と「経験値」は上がって行くわけです。

例えば車の運転をした事が無い人が免許を取る。

誰しも最初は、教習所でビビりまくるはずです。

それは「初めてやること」だからです。

無事免許を取得し、公道に出ると最初はやはりビビりまくります。

これも「初めてやること」だからですね。

しかし公道を半年も走れば、そのビビリもいつかは無くなり「車を公道で運転する」という行為は、いつしか自然のものになります。

車の運転を10年続けると、運転自体にビビリが入る事はめったに無くなりますが、ある日友人が買った「フェラーリ」を運転してみなよ、と言われたらどうでしょうか?

フェラーリを運転する」という行為は「初めてやること」ですから、やっぱりビビるわけです。

このように「初めてやること」があればビビる事は当たり前で、それを経験すると自然に「出来るようになる」。

その「出来るようになる」ことが教授が言う「カードが増える」ということであれば、その「吸収力」が40代になって減る、わけではなく、40代になると「初めてやる」こと自体が減る、のだと僕は思います。

40代でカードの使い方が上手くなる?その意味とは

スポンサーリンク
 

例えば職場で、日頃嫌いな先輩がいたとします。

その先輩が、なんと宝くじが当たりウハウハ状態で、あなたにこんな話を持ちかけました。

「100g、一万円する高級黒毛和牛をご馳走するよ。」

あなたはその誘いにのって、嫌いな先輩と食事に行きますか?行きませんか?

ここでのポイントは

「100g、一万円する高級黒毛和牛」をあなたが食べた経験があるか無いかにあります。

もし食べた事が無い「初めてやること」であれば、当然食べてみたいですよね。

でも相手は嫌いな先輩。

悩みますよね、それは。

でもあなたが「100g、一万円する高級黒毛和牛」を以前にどこかで食べた事があれば、その価値(美味しさや、自分の感動値)が分かっているはずです。

その価値が分かっていれば「嫌いな先輩と食事する」という行為と自分の黒毛和牛に対する期待値とを天秤に掛けて、行くか行かないかを判断する事が出来るはずです。

教授が言っていた

「40代くらいからカードの使い方は上手くなる」

という言葉はこういう意味なような気がします。

つまり

20代30代で「初めてやること」を経験して経験値を増やす。

40代では、その経験値が物事を選択する尺度になる。

手持ちのカードから想像出来るのりしろが増える

さらに

「100g、一万円する高級黒毛和牛」を食べた経験値があれば、未経験なことでも近似値としてかなり正確な「想像」が出来るようになります。

「100g、一万円する高級黒毛和牛」を食べておけば、「100g、五千円する高級黒毛和牛」の価値もなんとなく想像出来ますよね。

しかし五千円の方だけしか食べていなければ、やっぱり一万円の方は想像するのが難しいわけです。

このように40代になれば、なんでもかんでも経験しているわけではありませんが、多岐にわたる経験値の積み上げから、世の中のほとんどの事柄に対して、経験値に基づく「想像」で対応出来るようになるのです。

ここまで書くと、20代よりも40代の方が有利な感じに見えますが、僕が言いたいのはそう言う事ではありません。

いよいよ本題の40代の悩みについて言及します。

40代のおじさんの圧倒的悩み

40代のおじさんの一番の悩みとは、先に言及した

「初めてやること」が圧倒的に少なくなる

ということです。

まず「物欲」が無くなります。

こんな僕でも、20代の時は頻繁に洋服を買っていました。

でも今は洋服を買う前から「この洋服を買って着てる自分」が想像出来てしまうんですよね。

例えば街で偶然、好みの色と素材のジャケットを見かけたとします。

20代の自分であれば、思わず試着、購入と言うことも多々ありました。

ところが今では「一瞬良いな」とは思いますが、次の瞬間

「このジャケットを着てどこに行く?」

「仕事でなら今のジャケットで充分では?」

「この金額を出してまで必要なシュチュエーションはあるのか?」

など様々な経験値を元にした「想像」が頭を駆け巡ります。

そうなるともう試着する気も起きずにスルー、ということになりますね。

いやはや、なんとも寂しい限りです。

教授が言う

「残された手持ちカードでの消耗戦となる。」

というのは、言い換えると

「初めてやること」が圧倒的に少なくなり、初見のドキドキ感や感動が起こらない、エキサイティングとはかけ離れた日常

と言うことになります。

この状態を僕流に言うと

「おじさんが深まる」

ということです。(参考記事)

おじさんがブログを毎日更新してもPVが伸びない理由 - グッドノージョブ

これは僕を含めた40代以上の男性であれば、誰でも感じていることでは無いでしょうか?

「若いのは羨ましい」

という多くのおじさんのつぶやきは、こんな悩みが原因なような気がしてなりません。

「初めてやること」に満ちあふれている10代20代の時間と言うのは、とても貴重でかけがえの無いものだと、40代になってつくづく思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「若いから」

「経験が無いから」

と職場でおじさんに、ガミガミ言われている若者も多いかも知れません。

でもそんなの気にしない方がいい。

まったくもっておじさんのヒガミですから。

若い、経験が無い、ことは悪いことでは無く、実は素晴らしいことです。

経験値は積もうと思えば、行動でいくらでも積むことが出来ます。

しかし、いったん積んだ経験値をゼロに戻すことは出来ません。

自分も40代を過ぎると、きっと分かってくると思います。

今日は、改めて40代のおじさんの悩みについて考えさせられました。

このような機会を作ってくれた、のみさんと教授に深く感謝いたします。

ありがとうございました。