グッドノージョブ

雑誌LEONには書いていないローコストで「イケてるおじさん=イケオジ」を作る教科書

スポンサーリンク

移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

金スマ古館伊知郎が語るアナウンサーになった理由に号泣した

こんにちは。無職から派遣看護助手に転職した、ままるです。

アナウンサーの古館伊知郎氏出演の「金スマ」を見て思う事がありました。

古館氏の「アナウンサーになった理由」に彼の仕事論を垣間みました。

今日はそんなお話です。

f:id:nojobmamaru:20161029113345j:plain

http://goddy-layout.com/housta-hurutate/

古館伊知郎とは

今年の春まで「報道ステーション」のメインキャスターとして定着していたので、彼の事を「ニュースキャスター」として認知している若者も多いと思います。

しかし僕らおじさん世代からしたら「古館伊知郎」と言えば、プロレスやF1実況、「夜のヒットスタジオ」の司会、などバラエティーよりのイメージが強いひとです。

そんな彼が12年間務め続けた「報道ステーション」を降板する理由の一つに

「窮屈になってきました」

という言葉を使っています。

 

報道番組のメインキャスターという立場からは、もちろん自分の言いたい事など言えないわけです。

実際彼の語り口は賛否両論あり、毎日届く100通以上のメールや問い合わせは、本人いわくほとんどが否定的なものだったと言います。

そんな仕事を12年続けてきた彼。

最近になってバラエティーに出演し始めて、まさに水を得た魚のような「報道キャスター」時代には蓋をしていた「本来の古館」を発揮しているように見えます。

古館伊知郎がキャスターになった理由

金スマ」の番組内で、彼がキャスターになった理由を話しています。

彼には子供の頃から慕い、憧れ続けた姉がいました。

おしゃべりだった彼女の将来の夢が「アナウンサー」だったのです。

姉に追いつけ追い越せとアナウンサーになった彼は、持ち前の努力とDNAとして備わっていた「おしゃべり」を武器にアナウンサーとして成功して行きます。

そんな中、最愛の姉が37歳という若さでこの世を去ります。

ステルス性の胃がんでした。

病床に伏す姉に、古館氏はなんと言葉をかけて良いか分からなかったと言います。

しゃべりのプロである彼が、言葉を失ったと言います。

姉の死から、彼は姉と共に生きていると言いました。

彼がアナウンサーになった理由は、姉の影響であり

彼がアナウンサーとして生きて行く理由もまた、姉の影響だったのです。

その後、古館氏と盟友として人気アナウンサーの座を争った、逸見政孝氏の死にも触れます。

なんの因果か、逸見氏もステルス性の胃がんでした。

死の直前、逸見氏の病床を訪れた古館氏は、再び死に行く友人に掛ける言葉を失ったそうです。

「遠巻きからかける、大丈夫だよ、という言葉は自分に対するエゴである。」

と彼は言います。

死に直面した人に「あなたは死ぬんだから楽になりなさい」という本音を掛け、その人の背負っている苦痛を取り除いて上げる、それが本当の掛けるべき「言葉」なのではないか。

そんな「イヤな役」になりたくなくて、自分は「遠巻きからの」言葉しか掛けられなかった、と古館氏は後悔の念を語っていました。

生きる事の価値

死に行く人にあなたはなんと言葉をかけますか?

番組内でこんなテロップが流れました。

本当に難しい問題です。

僕は看護助手として病院に勤務していますが、ほんとうに多くの人の死に目に合います。

その家族の悲しむ光景を日々目にします。

「遠くシリアの内戦で多くの死者が出ている。でもその死はとても遠いもの。身内の死はひとつでもものすごく近い」

金スマの中で、古館伊知郎氏がこのようなことを言っていました。

病院で働くものとして、それに近い感情があります。

同じ「死」でも身内と他人とでは、受け止め方が違う。

それは真理であり、当たり前のことでもある反面、さみしさも感じます。

自分が死んだとき、誰が自分の死を身近に受け止めてくれるのか。

著名人のように数千人が葬儀に参加してくれても、身近に自分の死を受け止めてくれる人が一人もいなければ、その人の人生はいったいなんだったんだろう。

そんな事を古館氏の放送を見て感じました。

まとめ

死生観というのは、ある意味答えの出ないものです。

実際その問題に関して考えているのは、生きている僕らですから。

死とは何なのか。生きるとは何なのか。

古館氏の話にあったように、彼の姉は彼が生きる道しるべとして今も生き続けています。

人が生きる意味と死ぬ意味は、そんなところにあるような気がしました。

微力でも、ひとりでも多くのひとに。

小さくても、少しでも影響を与える。

僕自身はそんなことを思って、今日も生きて行きます。

 

【文章を書く、我々ブロガーにとっても勉強になる良書です】