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なぜ1時間三千円ポッキリの女の子のいる飲み屋で、2時間飲んだら会計が三万円になってしまうのか?

こんにちは、4月から現役介護士になった、ままる@mamaru0911です。

健康な男性ならば、一度は経験があるであろう「飲み屋でのビックリ会計」。

都内では、銀座、新橋、渋谷、新宿、六本木…

きらめくネオンに誘われて、女の子が一緒にお酒を飲む形態の「飲み屋」。

客引きに

「一時間三千円ポッキリ!」

なーんて言われて飲み始め、気がついたら二時間経過。

会計したら

「三万円でーす」

なんて経験、あなたはありませんか?

新入社員が、先輩風を吹かせる上司に「人生初の大人の経験」をおごってもらう人も多いシーズンですね。

いったいなぜ、三千円ポッキリのはずが驚きの会計になってしまうのでしょうか?

今日は多くの男性を魅了する「夜の街」の裏側について暴露します。

kabukicho

驚愕だった「夜の街」のカラクリ

僕は以前、事業に失敗した時に「夜の街」でお店を経営するある社長に救われました。

にっちもさっちもいかなくなった僕は、その社長が経営するお店で働き始め、女の子の接客する「飲み屋」の経営の仕組みを垣間みる事になります。

 

多くの男性諸氏を誘惑する「夜の街」を創る側の人間は、あらゆる意味で頭が良い。

「夜の街」には、お客の心理を絶妙に揺さぶる多くの「カラクリ」が存在しました。

その驚愕の手法を、今日はご紹介しようと思います。

夜の街の道先案内人

仕事帰りに同僚と一杯。

「さて、これからどうする?」

という時に、群がって来る「客引き」にあなたも一度は声を掛けられた事があるはずです。

「社長!一杯いかがですか?」

「かわいい娘ばかりですよ!」

「今なら一時間飲み放題で、三千円ポッキリです!」

ほどよい酔いが、この

「三千円ポッキリ」

という言葉に反応してしまうんですよね。

ちなみにこの「客引き行為」現在では条例によって完全なる違法行為です。

つまり夜の街にひしめく「キャッチ」と呼ばれる客引きは、常に逮捕されるリスクを抱えながら、その行為を繰り返しています。

それほどのリスクを冒してもなお、なぜあれだけのキャッチが夜の街に溢れているか、不思議に思った事はありませんか?

そうです。

キャッチは意外に儲かる商売だからです。

夜の街の経済学

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キャッチは「フリー」と「専属」に分かれます。

フリーのキャッチは、複数の店舗と契約を行い、専属のキャッチは一店舗の専門キャッチです。

キャッチの多くは、まんまと路上で捕まえたお客が「店内で使ったお金」の10%〜20%程度を、大抵翌日のその店舗から現金でもらいます。

完全歩合のフルコミッション制。

時給などはもちろん発生しません。

「じゃあ、三千円ポッキリのお客を10人誘ってきても、キャッチの手取りは三千円にしかならないじゃん!?」

そうなんです。

夜の街で10人のお客を、自分の契約する飲み屋に誘い入れることは、実は簡単ではありません。

一晩寒空の下で、逮捕されるリスクに怯えながら手取りが三千円では、キャッチなどやる人はいなくなるでしょう。

ここに「夜の街」の儲けのカラクリがあります。

とにかく「膨らませろ!」それが夜の街の理論

ここで、いわゆる女の子と一緒に飲める「飲み屋」の会計システムについてお話しましょう。

その手の飲み屋は、看板に

「セット料金」

といううたい文句があります。

実はこの「セット料金」が夜の街の最大のカラクリなんです。

高級店、大衆店によってその金額はまちまちですが、新宿、新橋あたりの大衆店で「セット料金」は通常1時間「五千円から八千円」位に設定してあります。

これは、そのお店に入店してセット料金を払えば、1時間いて基本飲み放題(焼酎、ウイスキー)で、女の子の接客が受けられる、という意味です。

1時間気持ち良く飲んで、八千円だと

「まあ、そんなもんか」

という妥当な金額だと思います。

しかしこの金額は、あくまでも「通常料金」です。

夜の街の道先案内人である「キャッチ」は、この通常料金をチラつかせつつ

「1時間三千円ポッキリでんがな」

と言ってくるわけですね。

なんだか急にお得な感じがしてきませんか??

スーパーや百貨店で

「半額セール」

に人が群がる心理と同じです。

まず、高い値段を見せてから、そこから値引くという手法は、お客の財布の紐を緩める鉄板な作戦です。

「通常だと八千円かかるところが、三千円か…」

「じゃあいってみようかなー」

はい。

一丁あがりです。

ニコニコ顔のキャッチに連れられ、あなたはネオンきらめく店内に入店しました。

夜の街のカラクリの本領はこれからです。

実は、入店後様々な手法を使って、あなたの会計を「膨らませる」ノウハウを夜の街は確立しているのです。

お客が入店してからが店の力の見せ所

あなたは

「1時間三千円ポッキリ」

である飲み屋に入店しました。

ソファー席に座るや否や、片膝をついたボーイがおしぼりを手渡します。

「こんばんわ〜」

「レイカでぇ〜す」

キラキラドレスに身を包んだ女の子が、あなたの隣りに座り、いざお酒の席が始まります。

「お仕事帰りですかぁ〜」

「なんか竹野内豊に似てるぅ〜」

なーんて甘い会話が進むわけです。

いい気分でお酒も進んだ開始10分後、女の子が

「わたしも一杯頂きたいなぁ」

と来るわけです。

いわゆる「ドリンクおねだり」というやつですね。

気分の良くなったあなたは

「じゃあ一杯飲みなよ」

と懐の大きさを見せてしまうはずです。

はい。

一丁あがりです。

この女の子へのドリンクは、実は一杯1500円から六本木の中流店なら3000円はします。

たった200mlほどの液体で、あなたの払う「三千円ポッキリ」のセット料金を上回ってしまう可能性もあります。

しかし、ラブラブモードの時に

「え?ドリンク??それっていくらするの?」

とはなかなか聞けない男の心理があるわけです。

ちなみに女の子は、時給の他に「ドリンクバック」というインセンティブを店からもらっています。

例えば一杯2000円のレディースドリンクの店なら、半分の千円が女の子の懐に入るという仕組みです。

なので女の子たちも、ありとあらゆる手段で「ドリンク」を獲得しようとしてきます。

夜の街の儲けのカラクリの根底には、この「インセンティブ」により、働く側のやる気を引き出すという心理も働いているんですよね。

「付け回し」の妙技

とにもかくにも、舌ったらずの現役女子大生を名乗る

「レイカ嬢」

にあなたは一杯2000円のドリンクを頼んでしまいました。

ドリンクを頼んだ後のレイカ嬢は、最初よりさらに心を開いたような様子で、あなたもまんざらではありません。

レイカ嬢が席について20分後、ボーイが席にやってきます。

「レイカさん、お時間です」

そう告げるとレイカ嬢は

「ごちそうさま〜」

と空のグラスで乾杯し、席を離れます。

すると矢継ぎ早に、次の女の子が席にやってきます。

「こんばんは」

「メグミです。」

先ほどのレイカ嬢とはかけ離れた無愛想さ。

着ているドレスもピチピチで、髪の毛も剛毛。

年齢もレイカ嬢より、ずいぶん上に見えます。

これは残念。

メグミ嬢もぶっきらぼうにドリンクをせがんできますが、さすがのあなたもその手にはのらず、なんとかドリンクを頼まずに済みました。

メグミ嬢との苦痛の20分が過ぎたころ、再びボーイが席に来ます。

「メグミさん、お時間です」

ほっと胸を撫で下ろすあなたの前に、3人目の嬢がやってきました。

「こんばんは!」

「エレナです!」

スラリとしたスタイルに、シルエットがハッキリわかるドレスが良く似合う、黒髪ロングの清楚系、エレナ嬢の登場です。

物腰は柔らかで、礼儀正しく控えめです。

時折恥ずかしそうに、その大きく潤んだ黒目であなたを見つめます。

あなたのドストライクのタイプです。

そんなエレナ嬢に、あなたはあろうことか

「なにか飲んだら?」

と自らドリンクを注文してしまいました。

「え…」

「いいんですか?」

そんな控えめな態度に、あなたは内心キュンキュンです。

エレナ嬢との夢の様な20分間は、あっという間に過ぎ去り三たびボーイが席に訪れます。

「お客様、お時間になりました」

「ご延長はいかがなさいますか?」

隣りでは、エレナ嬢の潤んだ瞳があなたを見つめます。

「…」

「じゃあ、延長で」

はい。

一丁あがりです。

あなたは「夜の街」で一番やってはいけない

「延長」

に足を踏み入れてしましましたね。

喪黒 福造がその場にいたら、ここで

ドーーーーーーーーーン!!!!

と言われる所です。

いったいなぜ、この延長が恐ろしいのでしょうか?

夜の街の儲けのカラクリは、この「延長」にこそあると言っても過言ではありません。

店側は、あなたから「延長」の一言をもぎ取るために、あなたに付ける女性を吟味し、その順番まで周到に考えているのです。

二番目のメグミ嬢で、いったんあなたのテンションを落とし、エレナ嬢で上げるのは信じられないかもしれませんが「わざと」店側が仕組んでいることなのです。

業界ではこの行為を「付け回し」と呼んでいます。

夜の街の飲み屋で「延長」が怖い理由

あなたの延長コールに、隣りにいるエレナ嬢は頬を染めて喜んでいます。

あなたのボルテージはマックスです。

延長開始から10分後、ボーイがまた席に来ました。

「エレナさん、お時間です」

あなたは動揺します。

せっかく延長したのに、愛しのエレナ嬢が行ってしまう。

次に来る娘が、二番目のメグミ嬢並みの娘だったら最悪です。

あからさまに残念がるあなたに、エレナ嬢がそっと囁きます。

「場内指名してもらえれば、ずっとここにいれるのになぁ…」

あなたはもう止まれません。

「じゃあ、場内指名で!」

大喜びのエレナ嬢は、あなたに腕を回して密着してきました。

「良かったぁ」

「○○さんみたいな良いお客さんと一緒に飲めるなんて、エレナ楽しい!」

ずっきゅーーーん

ですね。

その後、エレナ嬢のグラスが空く度にドリンクを注文し、楽しい延長1時間はあっと言う間に過ぎ去りました。

酔いも手伝って、あなたはもう夢心地です。

そこにボーイがやってきます。

「お客様、お時間になりました」

「ご延長はいかがされますか?」

そこであなたは考えます。

「最初の1時間は三千円で安くすんだんだから、もう1時間いよっかなぁ…」

「いやいや」

「給料日前だし、名残惜しいけど今日はもう帰ろう。」

「お会計にして下さい」

おお。

大人な判断ですね。

先ほどのボーイが、おごそかに伝票を持ってきます。

そこに書かれた会計は…

31,600円!!??

最初の1時間は三千円ポッキリだったはずです。

それがたった1時間延長しただけで、31,600円になってしまいました。

しかし隣りには、今なお潤んだ瞳のエレナ嬢があなたを見つめています。

「じゃあ、カードで…」

はい。

一丁あがりです。

 

店を出たあなたは、寒空の下とぼとぼと歩き出しました。

「三千円ポッキリのはずが…」

見上げた夜空には、歌舞伎町のネオンに負けないくらいの星空が広がっていました。

その夜空に、エレナ嬢の潤んだ瞳が浮かび上がって来ます。

あなたの頬を、一筋の涙がつたいます。

この涙の意味は一体なんなんでしょうか?

それが「男泣き」ってものなんだと、男は失敗してから気がつく生き物なんですね。

あなたの会計明細

ドラマ仕立てはさておき、あなたがこの日支払った会計の明細は、いったいどのようになっているのでしょうか?

男性なら一度は経験した事がある、このシチュエーション。

しかし

「明細みせろ」

は中々言えないもんですよね、男としては。

実は「夜の街」では、こんな計算方法がされているのです。

 

【最初の1時間】

セット料金(割引価格)3,000円

レディースドリンク     2,000円×2

【延長料金】

セット料金(通常料金)8,000円

レディースドリンク        2,000円×5

 

ここまでの合計金額は25,000円です。

しかし、恐ろしいのはこの手の店では「サービスTAX」と言われるサービス料金が加算されるということです。

現在ではこの「サービスTAX」は20%〜30%くらいが相場です。

ちなみにあなたが飲んだ店は運悪く30%として計算します。

「良心的な店」という設定なので、最初の「三千円ポッキリ」には掛けません。

すると22,000×1.3=28,600円

ここに最初の「三千円ポッキリ」を足しますと

31,600円になるんですね。

まとめ

ちなみにあなたが行ったと仮定するこのお店は、いわゆる「ぼったくり」と言われる店ではありません。

夜の街でまっとうに商売をしている飲み屋のほとんどが、このような料金体系だと思っていいと思います。

ポイントは、あなたが女の子に見栄を張ってドリンクなど頼まず、延長もしないできっかり1時間で退店していれば、本当に「三千円」のお会計で済んだということです。

しかし、キャッチも店側もそれでは商売になりませんから、あの手この手で「膨らまし」に掛かります。

まんまと膨らませられたあなたのお会計は、上記の通りになってしまうのです。

先の項で書いた、キャッチの取り分の意味がお分かりになりましたでしょうか?

10人お客をお店に入店させれば、確かに「三千円」だけで帰るお客も中にはいます。

しかしその中のひとりでも「延長」「延長」を繰り返し、一晩で10万円を超える様な「膨らんだ」お客だった場合、キャッチの収入も店側の収入も一気に膨れ上がります。

夜の街の感心する所は、随所に「心理」を巧みに利用しているという点です。

細かく話せば、もっともっと色々な「技」が夜の街には溢れています。

 

この記事の評判が良ければ、また別の機会にその辺のお話をしたいと思います。

 

 

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